夢モデルわくわくストーリー

海に育てられ,海とともに生活する アサリ漁師(りょうし) 白石 耕一さん

白石 耕一さん

お父さんが残してくれたもの

約15年前,30歳(さい)のときに『自分は海に育てられたとも言えるんだな』と考えるようになりました。よく海で遊んでいましたし,父がノリやアサリ漁で生計を立てていたからです。その父が6年前に亡(な)くなり,わたしに残されたものは漁業権(けん)と小さな船,船外機,そしてアサリを採(と)るカゴでした。ちょうどフナなどもすんでいた家の前の川がどぶ川になり,『こんなにきたない水が海に流れこんでいるんだ,イヤだな』と思って,水をきれいにするための勉強をしていたころのことです。そしてだんだん海に気持ちが向き,家業をつごうと決心したのです。

大漁の予感に胸(むね)をおどらせる

アサリは,カゴを沈めて後ろ向きに歩きながら採るのですが,全身の筋肉(きんにく)を使うんです。それまでは会社勤(づと)めをしていたので,最初のうちは筋肉痛(つう)で,次の日起き上がるのがやっとでした。でも採れないのは悔(く)やしいので,楽な歩き方やうまい採り方を毎日考えていましたね。そして自分の形が大体わかってきたら,漁がとても楽しくなってきたんです。アサリがたくさんいる地面の感しょくもわかるようになり,うすいゴムの靴(くつ)にそれを感じると,大漁の予感がしてとても興奮(こうふん)します。

美しい日の出に立ち会えるという特権(とっけん)

漁師の朝はとても早く,4時半には船で待機,4時50分に出港し5時に漁を開始します。季節にもよりますが,その時間はちょうど日の出の時刻(じこく)。太陽は動くのが早くて,空の色も雲の形もすぐ変わるし,美しい朝日が見られるのはほんの一瞬(いっしゅん)ですが,とてもきれいな日の出に立ち会えたときはふるえるほど感動します。船にカメラを置いておいて,そのしゅんかんを写真に収(おさ)めているんですよ。「この仕事をやって,こんなすばらしい夜明けの世界を見られてよかった」と心の底から思います。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:お祭り
  • 得意だったこと:かい1本で舟(ふね)をこぐこと
  • 好きだった教科:国語図画工作

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