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“幸せ”をつくり、“命”を実感できる! 畜産(ちくさん)家【牛飼(か)い】 田中 一馬さん

田中 一馬さん

“食べ物づくり”=“幸せづくり”だ!

6歳(さい)の夏,初めて牛を見たとき,とにかくその大きさにおどろきました。でも,性格(せいかく)はとてもやさしくおおらかであることがわかり,すっかりみりょくにとりつかれてしまったのです。牛は,人間が栄養として吸収(きゅうしゅう)できない草を食べて,その草を人間の栄養となる食べ物【肉や乳(ちち)】に変えてくれるのです。『牛ってすごい!』と思いました。『人が生きていくための“もと”である食べ物をつくるという仕事は,みんなが幸せに生活するための“おおもと”をつくっているのだ!』という想(おも)いがつのり,18歳のときに牛飼いになろうと決めました。そして,23歳で牧場を始めたのです。

「命」を感じる幸せ

少し変だと思われるかもしれませんが,いちばん幸せを感じるのは,仔牛(こうし)が生まれたしゅんかんと,育てた牛がおいしいと言って食べてもらえたしゅんかんです。それは,生まれ出たときも,食べられるときも“「命」を感じる”からだと思います。その牛が,ただどこにでもいる牛ではなく,共に過(す)ごした特別な存在(そんざい)だからこそ,そう感じるのだと思います。この仕事をしていると,牛の命と同時に自分も生きているのだと実感できるのです。

「命」に寄(よ)りそって

ある冬,母牛が予定日より早く出産して,わたしが気づけないでいたことがありました。冷たくなって死にかけた仔牛をかかえ,「ごめんなさい!」と泣きながら,ひざまで積もった雪の中を20分かけて家まで連れて帰ったのです。ストーブなどでは体温はほとんど上がらないので,熱くなったふろに1時間ほどいっしょに入り,身体を温めてやりました。そして,その晩(ばん)は,服を着せていっしょに部屋で寝(ね)たのです。すると翌日(よくじつ),仔牛は哺乳(ほにゅう)びんから元気に乳を飲んでくれました。「生きてくれてありがとう!」心の底から喜びました。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:動物や自然と接すること
  • 得意だったこと:昆虫(こんちゅう)採集(さいしゅう)
  • 好きだった教科:理科【生き物・栽培(さいばい)・飼育】
関連情報 田中畜産

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