夢モデルわくわくストーリー

親子の会話から生まれたベストセラー 絵本作家 真珠 まりこさん

真珠 まりこさん

ストーリー性(せい)のある絵をかきたいという思いを絵本に


アメリカでのプロモーション活動

小学生時代から友だちの似顔(にがお)絵をかいて絵巻(えまき)物語にしたり,イラストをかいたりすることが好きでした。大学を卒業して間もなく結婚(けっこん)。主人が転勤(てんきん)族だったので,どこに移(うつ)り住(す)んでもつづけていける何かを見つけたいと考えていました。そんなある日,電車の中でイラストレーターの仕事をしている高校の同級生に偶然(ぐうぜん)会って話をきいたとき,『おもしろそう!』とインスピレーションを感じて,絵をかく仕事に興味(きょうみ)をもちました。そして,その後,日本と主人の転勤先のアメリカの美術(びじゅつ)大学で絵本づくりを学ぶことになりました。アメリカで創作(そうさく)した作品の1つがデビュー作となる『A Pumpkin Story(ア パンプキン ストーリー)』でした。作品を投稿(とうこう)していたアメリカの出版(しゅっぱん)社からは,帰国したあと,この作品の出版の連らくが届(とど)き,さらに2年後,『かぼちゃものがたり』として日本でも出版されることになりました。

楽しく,でも真けんに取り組んでつくった『もったいないばあさん』


『もったいないばあさん』の表紙

最初の絵本の出版とほとんど同時期に長男が誕生(たんじょう)しました。息子(むすこ)が4歳(さい)のころ,ごはんを残していたので,「もったいないよ。」と注意したところ,「もったいないって,どういう意味?」と質問(しつもん)されました。「今,こうしてごはんが食べられるのは,農家の人たちが一生懸命(けんめい)作ったお米や野菜を,お父さんが会社で朝から夜おそくまで働いていただいたお金で買って,お母さんがおいしくなるようにとお料理したものでしょ,それを残すのはよくないと思わない?」と聞くと,うなずくものの今ひとつ理解(りかい)していない様子。このとき,『そうだ,絵本にしてみよう!』と思い立ちました。幼(おさな)い子どもには,長々と説明しても理解できないことが多いですが,絵本を読むことによって,イメージで意味を理解するものだと思うのです。もったいないばあさんのモデルは観音(かんのん)(さま)です。どこを見ているかわからないけれど,「全部見ているよ」という目で,きびしいことを言って一見(いっけん)こわそうに見えるけれど,心にはたくさん愛を持つやさしいおばあさん。『もったいない』を教えてもらう男の子は息子をモデルにしました。イラストは,ベージュのクラフト紙にかいた絵を切りぬき,別のクラフト紙にはり付けて作っています。本の形になるごとに,創作(そうさく)作業はわくわくと楽しいものになりました。線の太さや色の染(そ)まり具合など細部にもこだわり,そのときのべストをつくして作った絵本です。べストをつくして完成させたという達成感をもつことができて,とてもうれしく思っています。そしてこの『もったいないばあさん』の絵本は,ベストセラーになりました。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:ハイキング【おじいちゃんがよくつれていってくれました】
  • 得意だったこと:似顔絵(にがおえ)かき
  • 好きだった教科:国語図画工作

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