夢モデルわくわくストーリー

おもしろいと思ったら,とことん追求を! エッセイスト こぐれ ひでこさん

こぐれ ひでこさん

食をイラストに。『これっておもしろい!』

38歳(さい)までは洋服デザイナーでした。仕事のアイデアさがしのため,ときどき海外旅行に出かけては,その感動をスケッチブックにイラストと文章で書いていました。つづけていくうちに,特に楽しく感じたのが食事のイラストとその感想のメモでした。たまったスケッチブックを見ていると,『旅と食事の関係はおもしろいぞ』と思うようになりました。やがて,スケッチブックにかかれた旅日記は街角で拾ったかれ葉や包そう紙,飲んだワインのふたなどをイラストの中にはりこむようになり,スケッチブックの中にわたしのこうき心がつめこまれるようになりました。あるとき,知人の編集(へんしゅう)者がわたしのかいたスケッチブックを見て,雑誌(ざっし)でイラストエッセイの連さいを任(まか)せてくれたのです。これが現在(げんざい)の仕事のスタートでした。

かく対象の伝え方を考える -進行過程(かてい)のわくわく-

『これはおもしろい!』『これはかわいい!』というものに出会うと,『これのおもしろさはどんなことだろう? そして,どうしたらこのおもしろさやかわいさを人に伝えられるだろう?』と考えます。完成図は決めないままでかく作業をスタートさせ,『あ,この方向で進むとおもしろいかも?』という手ごたえを感じたときはわくわくします。制作(せいさく)の進行過程でさまざまなことを発見するのは楽しいものです。集中したいと思える対象に出会い,それにのめりこんでいられるときがいちばんですね。最近では,日本の祭りに関心があり,全国の祭りを見ては表現(ひょうげん)のしかたを考え,色鉛筆(いろえんぴつ)でイラストにかきおこす作業にわくわくしています。

自分の仕事が1冊(さつ)の本になる感動

初めて自分だけのイラストと文章がつまった1冊の本『こぐれひでこのまあるいごはん』を出版(しゅっぱん)したのが1987年(昭和62)のこと。『流行通信』という雑誌に連さいされていた12回分のイラストとエッセイをまとめたものですが,文章は短いものだったので,全部単行本用に書き直しました。デザイナー時代は仕事で文章を書いたことがなく,この作業は苦労しましたが,それまで自分が本を出版するなんて考えたこともなかっただけに,夢のようでした。このとき思ったのは,『興味(きょうみ)をいだいた物事を追求しつづければ,思ってもみなかった,こんないいことがおとずれるのだな』ということです。そのあとも,料理,旅,暮(く)らしなどをテーマに20冊以上の本を書きました。本作りの作業は決して楽なものではありませんが,大変であるほど,できあがったしゅんかんはいつでも感動します。でも,いちばん感動したのは最初に出版した本のときかもしれないですね。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:洋服を買うこと / 旅行に行くこと
  • 得意だったこと:人形遊び【人形の服をぬっていた】 / 絵をかくこと
  • 好きだった教科:図画工作

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