夢モデルわくわくストーリー

土と対話をし,作り上げる 陶芸(とうげい)家 濱田 陽子さん 陽窯

濱田 陽子さん

陶芸の町・笠間(かさま)との出会い

3歳(さい)のころ,茨城(いばらき)県笠間に暮(く)らす両親の知り合いの陶芸家の家で,ねん土でパンダを作ったことがありました。後日,その方がパンダの目と鼻に茶色の絵の具をぬり,釉薬(ゆうやく)をかけて焼いたものを送ってくれました。やわらかかったねん土が焼いて固くなり,別の物に変わったことにおどろいたと同時に,子ども心にとてもうれしかったことを覚えています。それから,だいぶ年月がたち,将来(しょうらい)は『物を作る仕事がしたい』と思っていた大学生のころ,テレビでたまたま笠間焼で有名な笠間の陶芸家をしょうかいする番組を見て,その仕事がとてもおもしろそうだったので『わたしも自分で器(うつわ)を作ってみたい』と思うようになりました。幼少(ようしょう)時代の笠間の思い出が,無意識(むいしき)につながっていたのかもしれません。

予想外の形になったときのおどろき

陶芸の道を進むようになって気づいたことは,『土にはそれ自身がなりたがる形がある』ということ。たとえば,『自分がこう作りたい』と思っていても,作っていくうちに『あれれ?』と思わぬ形になることがあります。それが初めのイメージよりもおもしろい形になったときはわくわくしますね。ある本でネイティブアメリカン【アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の先住民】の土器作りがしょうかいされていて,そこに“土と話をしながら作る”と書いてあり,『わたしもそんなふうに作ってみたい!』と思いました。そして,陶芸は作り手の気持ちだけではなく,土と対話をしながら作り上げていくものだと実感しました。

自分の作品で,人を幸せにする喜び

23歳から約5年間,笠間で陶芸を学び,東京へもどって来たばかりのころ,ある和食店のランチで使うお茶わんを100個(こ)注文されました。すると,その店でごはんを食べたお客さんが,「この器はどなたが作ったのですか? この器でごはんを食べると幸せな気持ちになりますね」と言ってくださったそうです。それも一人ではなく,何人かのお客さんに言われ,とてもうれしく思いました。ちょうどそのころ,自分がこれから陶芸家としてどう進んでいくかなやんでいた時期だったので,このできごとは心の支えになりました。自分が作ったもので,人を幸せにすることができるこの仕事が,今は大好きです。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:おひめさまごっこ
  • 得意だったこと:絵をかくこと
  • 好きだった教科:図画工作音楽国語
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