夢モデルわくわくストーリー

子どものころに体験した書道教室を再現(さいげん) 書道家 皎思koushiさん 筆のアトリエ空sora

皎思koushiさん

(いきお)いのある堂々とした字を書くことが楽しみに

書道を始めたのは3歳(さい)のとき。真っ白な紙に墨(すみ)で勢いよく字を書くことが大好きでした。先生から「男の子のような勢いのある堂々とした字だ」とほめられるのがうれしくて,どんどん上達していきました。書道教室の帰り道に目にする青い空,白い雲,緑の山々の光景が,字を書いたじゅうじつ感でさらにキラキラとかがやいて見えました。習い事の1つとして始めた書道でしたが,その後もすっかり書道のとりこになり,気がつくと学校で教える道にと進んでいました。そして,2006年(平成18)に念願の自分の教室を開いたのです。子ども時代の故郷(こきょう)の空の思い出から教室の名前を「空(sora)」と名づけました。

(な)き恩師(おんし)の思いを引きついだ書き初(ぞ)め大会

子どものころ,毎年お正月に書道教室で開かれていた書き初め大会。子どもだけでなく親も参加したり,賞の発表を待つ間におしるこを食べたり……と,この行事に参加するのが書道の楽しみのひとつでした。わたしが教室を開く少し前にその恩師が亡くなったことで,わたしはあの書き初め大会やそのふんいきを次世代に引きついでいかなければとさらに強く思うようになりました。そして,その思いが2007年1月の書き初め大会でまさに実現(じつげん)したのです。この日,「何度書いてもうまくいかない」となみだ目になっていた小学2年生の男の子がいました。ふだんはおっとりした性格(せいかく)なのですが,その日はいつもとちがうふんいきなのできんちょうし,不安な気持ちだったようです。わたしは「今日はコツコツ努力してきた成果が出るから,落ち着いて,いつも通りに書けばきっとだいじょうぶ。グランプリを取ることだけがすべてじゃないから」と声をかけました。かれはわたしがいつも教えている,「字にはその人の心が表れるんだよ。1枚(まい)1枚に心をこめ,集中して書いてごらん」という言葉も思い出しながら,最後の1枚を書き上げたそうです。賞は投票で決めたのですが,なんと最終的にその子がグランプリを受賞。その子やほかの賞を受賞した子どもたちが大喜びしている姿(すがた)を見たときに,子どものころの書き初め大会の思い出がせん明によみがえり,書道を通じて味わうことのできる「感動」を少しでも継承(けいしょう)できたような気がして,胸(むね)がいっぱいになりました。

小学生のころに好き
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  • わくわくしたこと:書道教室でお母さんたちが作ってくれた,手作りのおやつをみんなで食べること
  • 得意だったこと:バスケットボール
  • 好きだった教科:体育
関連情報 筆のアトリエ空sora

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