夢モデルわくわくストーリー

信じれば,夢はかなう! レーシングドライバー 中野信治さん

中野 信治さん

父の背中(せなか)にあこがれて

父がレーシングドライバーで,もの心ついたころから,父親が走るサーキットに連れて行ってもらっていました。レーサーだった父を“かっこいいなあ”といつもながめていました。サーキットを走る父,ひょうしょう台で手をふる父。いつか自分もあんなふうになりたいとあこがれていました。ちょうどそんな思いをもっていた小学校6年生のとき,ゴーカートに乗れるチャンスがめぐってきました。父の友人がたまたまゴーカートのレースをやっていたからです。初めて乗せてもらったゴーカート。初めてなのにイメージ通りに速く走れたのです。本当に楽しかった!きっと,いつも父の走りをイメージしていたので,“勝手に体が動いた”のだと思います。それからというもの毎週日曜日にはサーキットに出かけ,朝早くから夜おそくまで一日じゅう練習を積み重ねました。自分のイメージを実際(じっさい)のコースでためせる楽しさがあり,新しい発見があったのです。練習を重ねる中で,自分は速く走れるという思いこみが強くなり,勝手にうまくなっていった感じです。よけいなことを考えない「思いこみ」がだいじなんだと思いました。父も必ず練習に付きあってくれたのです。今も,自分にこんな大きなチャンスをくれた父に感謝(かんしゃ)しています。

レースのためだけになれる!

ぼくは酒やタバコはやりませんし,食事にもすごく気を使います。人が遊んでいるときはトレーニングをし,人がテレビを見ているときには本を読んでいます。“レースのためだけになれる自分”を大切にしています。そんなことをしてもあまり勝敗には関係ないと思われるかもしれませんが,自分のモチベーション【気持ち】を高めることができるのです。それに,そうしない人より確実(かくじつ)に,目的に近づくできごとや出会いやぐうぜんのきっかけがあるのです【実際(じっさい)にたくさんありました】。たとえば,海外のレースに参戦してイタリアにいたときのこと,スポンサーと翌年(よくねん)の契約(けいやく)交渉(こうしょう)がうまくいかず,もう日本に帰らなければならなくなった日に,ミラノで買い物を楽しんでいたときに出会ったのが,ミナルディというF1【フォーミュラ・ワン=自動車レースの世界選手権】参戦チームのオーナーであったガブリエレ・ルミという方でした。かれが,ぼくと契約してくれるというのです。これはぐうぜんに見える必然だと思いました。てっていして自分をコントロールし,レース以外の楽しみをがまんしたことが,ときには運を呼(よ)びおこすのだと思います。ぼくの座右(ざゆう)の銘(めい)でもある『信じれば,夢はかなう!』を実感しましたね。自分の夢のために必要だと感じることだけをやるのが大事だと思います。

モータースポーツはチームスポーツだ!

いくらレースで速く走ろうと思っていても,マシンの状態(じょうたい)が良くないとどうにもなりません。ドライバーがいくら優秀(ゆうしゅう)でも,レースはマシン【車】のできが80%えいきょうします。サーキットでマシンの力を最大限(さいだいげん)に活かすためには,そこにかかわる20~100人くらいのチーム【メカニックといいます】の意識(いしき)を1つに結集しなければなりません。ドライバーには,国や文化のちがうそのメカニックたちとともに意見を出しあい,力をまとめ,意識を高める能力(のうりょく)が求められるのです。ただ,速く走るテクニックがあるだけでは勝負にならないのです。1周5~6kmのサーキットをイメージ通りに走るには,天気や道路の状況(じょうきょう)から判断(はんだん)し,タイヤの形や空気の入れ具合をはじめ,何千通りの【マシンの状態の】組み合わせの中から,レース前に何度も試験走行し,最高のものを選ばなければ結果に結びつかないのです。ただ速く走るのではなく,チーム一丸となって自分のイメージした速さを追求する,その過程(かてい)にとてもわくわくするのです。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:外を遊びまわること【川の上流の探検(たんけん)】 / ミニカー遊び
  • 得意だったこと:走ることや自転車に乗ること
  • 好きだった教科:体育国語
関連情報 中野信治公式Webサイト

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