夢モデルわくわくストーリー

舞台(ぶたい)の“かがやき”は人の人生までもかがやかせる 舞台女優(ぶたいじょゆう) 青山 弥生さん 劇団四季

青山 弥生さん

みんなの力が1つになる舞台に感激(かんげき)

小さないなか町に住んでいた子どものころ,年に数回,学校の講堂(こうどう)で上演(じょうえん)される劇(げき)をとても楽しみしていました。また母が女優だったこともあり,小さなころからピアノや日本舞踊(ぶよう)を習い,方言(ほうげん)を直すために教科書の音読もしていました。そしてあるとき,舞台を見ていてふと気づいたのです。劇というのは俳優(はいゆう)さんだけでなく,照明・音きょう・大道具さんなど,たくさんの人が力を合わせて1つの作品を手がけ,感動を生み出していることを。“なんてすばらしいお仕事でしょう!” もともと歌うことが好きだったわたしは,自分も作り手の一人として,舞台俳優になりたいと強く思うようになったのです。

客席と舞台が1つになるしゅんかん


『マンマ・ミーア』ロージー役
撮影:下坂敦俊

劇というのは,日常生活とはまったくちがう世界が幕(まく)の向こうに待っています。幕の開いたとたん,何百,何千人というお客さまと舞台が1つにつながり,劇それぞれの世界【農村や海の中など】が広がっていきます。また舞台の上では,子どもになったり,おばあさんになったり,ときにはおさるさんになったりします。そしてそれを見るお客さまも,わたしを本当の子どもやおばあさん,さるだと信じ,劇の世界を共に生きるのです。ここにいるお客さまは,今日良い事があったかもしれないし,悪い事があったかもしれない。いろいろな思いをかかえ,劇場に足を運んでいる。だから“舞台を見ているこのいっしゅんだけでも,劇の世界へ共に旅をしよう。かかえているいろいろな思いはいったん置いて,またここからいっしょにスタートしたい”そんな気持ちがあふれてくるのです。

劇が生み出す元気や勇気


『ライオンキング』ラフィキ役
撮影:TAKERU ©Disney

劇団四季の『ライオンキング』をむすめさんとごらんになったお父さまから,あるとき手紙が届(とど)きました。小学校6年生のむすめさんが,お友だちをイジメからかばったことで逆(ぎゃく)にイジメられるようになり,不登校になってしまったと。そんなとき『ライオンキング』を見たかの女は「わたしはシンバと同じ」と言い,『ライオンキング』にしか心を開かなくなってしまったというのです。そこでわたしはかの女に会い,「勉強のためだけだったら学校に行かなくていい。だけど,大人になったら絶対(ぜったい)一人では生きていけないから『集団(しゅうだん)生活』を学ぶ場所としては大切だね。」と伝えました。それからかの女はくり返し舞台を見に来るうちに,シンバから勇気をもらい,学校に行けるようになったというのです。この話を聞いて本当にうれしくなりました。劇を見ることは,人間が生きるためになくてはならないものではありません。でも,なやんだり落ちこんだときに,劇を見ることで元気が出たり,勇気がわいたら,それはとてもすばらしいこと。そのために,これからも舞台を作りつづけたいと思います。

*『ライオンキング』…サバンナの動物たちの王国を舞台に,王であるライオンのむすこシンバが,周りの仲間に助けられながら,父の死を乗りこえて立派(りっぱ)な王となるまでをえがいた物語。

小学生のころに好き
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  • わくわくしたこと:給食があげパンの日
  • 得意だったこと:国語の音読
  • 好きだった教科:音楽
関連情報 劇団四季

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