
好きで得意なことを仕事に

バレーを始めたのは小学4年のとき。たまたま担任(たんにん)だった先生がバレーの指導(しどう)者だったことや,仲の良い友だちがすでに始めていて,さそわれたことがきっかけでした。始めてみるととても楽しく,自分に合ったスポーツだったようで,メキメキと上達。6年生のときには全国大会で優勝(ゆうしょう)しました。そのまま高校までつづけ,ずっと全国大会に出場してきたので,自分の得意なバレーボールを仕事にしたいと思うようになりました。声をかけてくださった会社が何社かあったのですが,高校時代に合宿させてもらったときに先ぱいがやさしくしてくれた思い出のあるNECに入社しました。
勝つこと自体よりも勝つための工夫が楽しい!

©中崎武志
バレーボールはチームスポーツですから,チームの歯車がかみ合って初めて試合に勝つことができます。大きな大会の前には,もちろんたくさん練習をしますが,ただ単純(たんじゅん)にスパイクやブロック,レシーブの練習をするだけではなく,勝つためのチームをみんなで作り上げていくのです。わたしは試合の結果よりも,このチームづくりの過程(かてい)にいつもわくわくしています。たとえば,第6回Vリーグのとき,わたしはキャプテンを務(つと)めました。このときにチームメイトとくふうしたことはサーブとサーブレシーブのてってい的な強化。強いサーブ,速いサーブ,変化をつけたサーブなど,相手チームがレシーブしにくいサーブを打てば,相手はサーブレシーブがうまく返せなくなるので,こうげきがしにくくなります。また,わたしたちが相手のサーブをしっかり返せば,セッターがきれいなトスを上げることができるので,アタッカーも相手がレシーブしにくい強いスパイクや変化のあるスパイクを打つことができるのです。さらに,相手コートにすばやくボールが落ちるような,スピードのあるスパイクを打つことも心がけました。その結果,この年,チームは1試合も負けることなく全勝優勝(ゆうしょう)することができたのです。わたしは最優秀(さいゆうしゅう)選手賞をかく得しましたが,このときは賞を取ったことよりも,みんなでくふうして良いチームを作り上げる作業ができたことにわくわくしていました。もしも,めざしたことができなかったとしても,そのときは“次はこうしよう”とまた考えます。そして,優勝できたとしても,また次の目標があるのです。こういうことがつきないところがバレーボールのいいところであり,わくわくさせてくれるところだと思います。
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