夢モデルわくわくストーリー

『必笑懸命(けんめい)!』命をかけて必ず笑わせる=きっとお客さまに喜んでいただく 菓子(かし)職人(しょくにん) 上田 耕市さん 日向の国虎屋

上田 耕市さん

自分の手で作りあげたお菓子で喜ばせたい!

和洋菓子店に生まれたので,菓子職人さんや販売(はんばい)員さん,訪(おとず)れるお客さまの中で育ちました。そしてときどき菓子工房(こうぼう)をのぞくと,職人頭(がしら)だった叔父(おじ)が「今度作ったお菓子だ。どうだ食べてみろ」とできたてのお菓子を手わたしてくれたのです。それがとてもうれしく,またどのお菓子も本当においしくて工房に行くのが楽しみでした。なかでも叔父の作った『ガナッシュケーキ』は今思い出してもほおが落ちそうなほど。“自分でもこんなお菓子を作りたい,そしてみんなに「おいしい!」と喜ばれたい”工房を訪れるたび,そう思ったものです。

喜ぶ親子のえがおに大満足!

5歳(さい)くらいの女の子とそのお父さんが来店したときのことです。わたしが考案した『ナマズのケーキ』【赤ちゃんが生まれて100日目の『百日祝い』にナマズを食すという風習にちなんだ】を見て,「ワッ!」とおどろかれました。そして何やらうれしそうに二人でヒソヒソと話されたかと思うと「これ,ください。」とニコニコしながら注文されたのです。“こんなステキなえがおが見られるなんて,作ってよかった”と,思わず顔がほころびました。ケーキの準備(じゅんび)をしている間も「かわいいね,これだったらみんなで食べれるね」と,楽しそうな会話はつづきます。わたしは,「きっと明るく健康な子どもさんになりますよ。おめでとうございます。」との言葉をそえ,お見送りしたのです。

お客さまに喜ばれてこその菓子作り

遠方の支店にバースデーケーキを車で届(とど)けたときのこと。途中(とちゅう),ネコがわき道から飛び出してきて急ブレーキをかけたのですが,中を確認(かくにん)することなくそのまま支店にとう着。「ケーキがずれて箱にクリームがついているかもしれないが,お客さんも車で来たり,手にさげて持ち帰ったりするから,自分の運び方が悪かったと気にとめないだろう。」と,販売員に伝えたのです。でもそのとき,となりのお茶屋のご主人と目が合い,ニタリと笑われたのです。わたしはケーキの箱を取り,自分で届けると伝えると急いで工房にもどりました。“なぜあんなとんでもないことを言ってしまったんだろう”顔はほてって心臓(しんぞう)は高鳴り,のどはカラカラです。もどって中をたしかめたらだいじょうぶでしたが,最初から作り直そうと決めました。おわびの気持ちをこめ,いつもよりいちごやかざりの人形を多くのせ,改めてお客さまのお宅(たく)へと向かったのです。チャイムを鳴らすと,子どもたちがバタバタとげん関にかけつけ,その場で箱を開けて「わーすごい!おいしそう!舞(まい)ちゃんお誕生(たんじょう)日おめでとう!」と大さわぎになりました。そして「おじちゃん,ありがとう!」とわたしにまでお礼を言ってくれたのです。その帰り道,今回の自分の言動を深くはじ,『お客さまに喜んでもらってこその菓子作り』にてっしようと心に決めました。玄関(げんかん)でケーキを囲んで喜ぶ子どもたちのかん声が,いちばんの感動体験であり仕事の原点です。

小学生のころに好き
だったことを教えて!
  • わくわくしたこと:年1回の家族1ぱく旅行
  • 得意だったこと:学芸会やクラス会 / キャンプなどの企画(きかく)
  • 好きだった教科:体育国語音楽【特に歌が好きだった】
関連情報 虎屋

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