
忘(わす)れられない先生との出会い

自分が保育園のときに3年間担任(たんにん)してくださった先生や,園長先生がとても印象に残っています。外遊びをいっぱいさせてくれた園長先生,おむかえを待っている間にやさしくしてくれた担任の先生が大好きでした。そのあと,小学校や中学校でも良い先生との出会いがあり,今度は自分が子どもたちにたくさんのえがおを作ってあげられたらと思いました。保育の専門(せんもん)学校を卒業して,5年間幼稚(ようち)園の先生をしたあと,今度は赤ちゃんからの発達段階(だんかい)を見たいと思うようになり,保育園の保育士になりました。
子どもたちが目をかがかせているときが最高

保育園の活動の中で子どもたちと遊びながら,おどろかせたり,思い切り楽しませるとき。たとえば,雑木林(ぞうきばやし)の中を散歩するときは,入口でひと言,「トトロに会ったらあいさつしてねー!」と言うと,小さな子たちも何の迷(まよ)いもなく足元の悪い山道にどんどん入っていきます。そんなときの子どもたちの目はキラキラとかがやき,心も体もはずんでいる様子が伝わってきます。そして,道が2つに分かれていたら,「さあ,どっちに行く?どっちかの道には山んばがいるよ」と言うと,子どもたちの表情(ひょうじょう)は真けんそのものに。こんなふうに,初めての体験に子どもたちがわくわくするときは,わたしも同じようにわくわくしています。
赤ちゃんから幼児(ようじ)まで,一人ひとりの成長に感動

赤ちゃんのクラスの担任(たんにん)をしたときは,毎日ミルクを飲ませ,オムツをかえたり,何をしても泣きやまない子をあやして,肩(かた)や腕(うで)がいたくなるほどだっこやおんぶをしたり,沐浴(もくよく)させたり・・・・・・と,大変なことも。けれども,赤ちゃんたちがどんどん成長していく姿(すがた)を見ることは喜びでした。まだ首もすわらないころから通ってきていた赤ちゃんが,だし汁(じる)ひと口から離乳食(りにゅうしょく)を始めて,やがて目の前で力強く立ち上がり,初めて歩いたのを見たときや,「てんてー【先生】」と初めて呼ん(よ)でくれたときには,感動で胸(むね)がいっぱいになりました。かけがえのない命を園児のお父さん・お母さんや,ほかの保育士仲間とともに育てていけることに,日々,感動と感謝(かんしゃ)の気持ちを持って,この仕事と向き合う毎日です。



